Felistas

クリエイティブエージェンシー「オフィスSoRA」と、「学習支援塾エール」の2つの事業を通じて伝えたいのは、【言葉の実現力】。毎日の中に散りばめられた小さな言葉に未来があると信じています。

もっとできたはず…。

教科の授業も、それを教える先生もいない。
目標達成プログラムを活用して
学力向上をめざす過程で、人間力を育てる。

 

私が経営する「学習支援塾エール」のテーマです。

4月にプレスタートして
初めての中間テストを終えました。

エールの学びは
自分で、自分の目標をしっかりと描き、
シートに書き込むことからスタートします。

「全教科80点以上を取って、自信をつけます」
「学年順位50番以内に入って、お母さんを喜ばせます」などなど、

成績を上げたい、その理由は何なのか。
成績を上げられたら、どうなるのか。

自分自身が目標達成することで
変わる世界を具体的にイメージするのです。

エールの塾生たちが
こうした目標達成シートを記入するのは
初めてのことでしたから、
まだまだ設定が甘かったり、
目標達成するための行動が具体的でなかったり、
今後、精査すべき課題はいくつかあり、

果たして、
エールの初めての中間テストは
どんな結果になるのか…ドキドキでした。



結果は・・・。

当然ですが、
目標達成できた子、できなかった子。
一喜一憂でした。

しかし、みんなが総じて思ったのは

「もっとできたはず…」という悔しい思い。


目標に届いた子も、そうでなかった子も
そう言ったのです。

これはエールの強みになる。
私はそう思いました。

目標に届いた子が「やったぜ!」ではなく、「もっとできたはず…」。
目標に届かなかった子が「ま、こんなもんか」ではなく、「もっとできたはず…」。

 

それは一生懸命取り組んだからこその、率直な気持ちです。
そして、高い目標を見続けたからこその、届かぬ悔しさです。


私たちは、
彼らの「もっとできたはず…」を
必ず叶えていきたい。

期末テストに向けて、
エールは新しい取り組みに着手します。

 

 

天然系ポジティブ

小学4年生になった末娘アイスに

「今後の日曜日は、おじいちゃんの家に行くよ」と言うと、

「いいよ!」と元気に返事が返ってきたのに、

 

次の瞬間「は!」と思い出した表情になり、
「うーん」と曇り顔に・・・。

どうしたの?と尋ねると、

 

「今度の日曜日は、ユーくんの誕生日会がある」と。


ユーくんは、近所に住む同級生の男の子で、
昨年の誕生会に呼んでもらいました。

しかし、今年はユーくんママから何も聞いておらず…。

大きくなってきたし、
きっと今年は男の子だけ招いたんだろう。

そして、きっと、
クラスや学校の帰り道で、
ユーくんは友だちと誕生会の話題になり、
アイスは、その会話を聞いて、
今度の日曜日に誕生会があることを知ったのだろう。

 

そんな想像をしながら、
アイスが曇り顔になった理由は

 

「私は、誘ってもらえなかった…」からだと思っていました。

 

そっか…。
でも、おじいちゃんの家に
大好きないとこも来るよ。
ユーくんの誕生会には行けないけど、
きっと楽しいよ。


と、なぐさめの気持ちで声をかけたら、


「大丈夫かなぁ。ユー、私を誘うのを忘れてると思う」……と。

へ?
何、それ?


誘われなかったんじゃなくて、
誘うの忘れている…と?

 

で、ユーくんが思い出して、
慌てて誘ってきても、
私がおじいちゃんの家に行ってたら
かわいそうだと…?


 

その考え、
ワタクシの歴史には、ありませんでした!


曇った表情の内側にある
スーパーポジティブ!!!!

 

親友(ワタクシと同じ歳。美人経営者)に話しましたら


「勉強になる〜〜ぅ。ありがとうアイス!」と

大ウケしておりました。



成功のイメージ

サッカー部で遠征に行っていた
長男がご機嫌で帰ってきました。

 

「相手チームに、“アイツの動き、ヤバイぞ!”って言われた」とか、
「あ〜〜、めちゃめちゃ楽しかった〜〜!」とか言う中で

 

私が、本当に良かった!と思えたのは、

 

「イメージ通りのプレイができた」の一言。

 

私はいつも、
彼が、成功した時にしか話を聞きません。

 

嬉しそうな息子に対し、
「で、その時、仲間はなんて言ってたの?」
「あなたはどんな気持ちだった?」
「相手はどの辺りにいて、あなたはどんな風にディフェンスしたの?」と、

 

もういいじゃん…と、ウザがられても、

 

「だって、ママ、見たかったよ〜〜!」とワガママ声で、まだまだ聞き出します。笑

 

まるで取材のごとく…笑。

 

彼の言葉で、
私が記事にできるくらい様子が伝われば、
彼の中では、
もっともっと強く描かれているってコトです。

 

勉強でも、スポーツでも、仕事でも、
私たちは「反省しろ」「失敗から学べ」と言われますけれど、

 

それは、
「成功」がイメージでき、
「本気の挑戦」ができてからで良いと思います。

 

まずは、【かっこいいオレ】を描かせたい。

 

一方、
今日、陸上の大会に出場していた次男
1500mで総合10位でした。

 

自己ベストも更新して、
十分満足な結果でしたが、
彼自身、口数が少なかったので、
「さすがだね!すごいね!」とホメただけで、
それ以上、掘り下げるのはヤメました。

 

彼がめざす姿は、
今日の自分ではなさそうだから。

 

代わりに、
どうぞ、と、リンゴでもむいてやるか。

言葉で育ったんだもん。

先日のことです。

中学3年生になる長男プリンの成績のハナシになり、
「これをやるといいよ」と勉強のコツを伝えました。

これはこうでね。こんな効果が期待できてね…と、
コツというか、やり方を、熱のこもった言葉で伝えました。

 

話し終えて、「どう?やれそう?」と聞いたら、

「できるけど、今、コレやりたかったんだよね」
「途中で話しかけられて、コレやるために、今、焦ってる」と言うんです。


私が尋ねたのは、「やれるかやれないか」で、
その答えから、提案に対しての前向きな姿勢が見たかったのです。

しかし、彼からは
「今、焦っている」とまったく別の話が返ってきました。

それには、少々……いや、かなりガッカリして、
その答えはなんなのよ! ・・・・という展開になりまして、

「“焦っている”なんて、ネガティブな言葉を使ったら、
 ますますその状況を招くのよ!」と声を大きくしてしまいました。

長男プリンは、
そうだったね、ごめんね。ごめんね。…と言いながらも、
自分の手は止めません。

う〜む、と、彼の返事(アンド態度)に納得できないワタシ。

 

何を言っても、二人の間の空気が淀んでくる・・・・。


そんな時に、彼がこう切り出しました。

 

 

「そもそも、ネガティブな言葉を先に言うのは、お母さんなんだよ」

 


おいおい、何を言うんですか。
ワタシは“ポジティブ文章術”というセミナーを主催するくらいの
超ポジティブなクリエイティブディレクターさんですよ。

と、彼からの意外な言葉に、
「は?」という表情で見返すと、


彼はそのまま続けました。

お母さんは「このやり方をやらないと追いつけないよ」って言ったけど、
「このやり方をやれば、早く追いつくよ」って言った方が良かったんじゃないの。
僕はお母さんの言葉で育ってきたんだよ。
お母さんがネガティブな言葉を言うと、僕はすぐにその空気に流されて
良い言葉が見つけられなくなる。


だから、先に

ポジティブな言葉で、僕らをリードしてよ。



 

確かに…。私、言ってました。
しなきゃダメ的な発言。

 

は!とした私は、すぐに謝って


「そうかそうか、私のその言葉は確かにいい気持ちしないね。
 ポジティブリードだね!わかった!できる!やってみる!」

と、どっしり構えていたソファから
ぴしっと立ち上がって答えました。

ありがとね、お母さん。と微笑む息子。


なるほど〜。ポジティブリードかぁ。
息子もなかなかイイコト言うじゃ〜〜ん。

と、ソファに座り直して、再び「ハッ!?」。


おいおい、私は、彼から
「できる!やってみる!」を聞きたかったのに、
私が言わされてるじゃん・・・。やられたな。