Felistas

クリエイティブエージェンシー「オフィスSoRA」と、「学習支援塾エール」の2つの事業を通じて伝えたいのは、【言葉の実現力】。毎日の中に散りばめられた小さな言葉に未来があると信じています。

Merry Christmas ♡

12月24日
クリスマスイヴ

雨音の向こう側から
ドーンドーンという響きがあり、

雷かな…と思って
窓をあけて 空を見上げて、
気がつきました。

そうだ。
名古屋港で花火大会があったんだ…(*^_^*)

 


窓を閉めながら

聖なる夜、
名古屋港に集まる
たくさんのたくさんの人出を想像したら、


ふと、遠い昔の
イブの夜が蘇ってきた…


22歳くらいの頃、

高校時代からずっとずっと仲良しだった男友達が
大学生活の最後の年に
北海道を旅してくる…と 言って
名古屋港から 船出していきました。

いつ帰るかわからないよ、と、そう言う旅だったので、

仲間の何人かが 見送りに行くなか
わたしは すでに広告の制作会社に勤めていたので
「見送りには いけないよ」と

旅立つ前の彼に
手袋と小さな手紙を渡したんだけど…

 


でも、当日。
やはり どうしても 見送りに行きたくなって
仕事を早く終わって、

わたしは
栄から、名古屋港に向かっていた。



今思うと
どうしてそうなったのか 覚えていないけれど
わたしは 名古屋港に向かって バスに乗っていて
(なぜ地下鉄じゃなかったんだろう・・・)

時間的には
十分、出港に間に合うタイミング。


でも でも
わたしの前に立ちはだかったのは

花火に向かう人たちの
大渋滞・・・。



バスは 全然動かなくなって
動いたと思ったら また止まって
どんどんと どんどんと 時間だけが過ぎていって

ようやく
港に着いて
走って走って、走って走って、

出港ターミナルにわたしが着いたときは
船は 港を離れた 直後でした。


あと 5分 ・・・ だったな。



携帯なんて なかったあの時代に
「いってらっしゃい」を
どうしても 直接言いたかった。


船とわたしの間をはびこる
真っ暗な海に 雪がちらついていたっけ…。

 

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あれから
社会人になっても
お互いが結婚しても

16歳で出逢った 私たちは
ずっとずっと仲良しだった。



そして 今年の春。

彼は 誰にも告げずに、
遠く 遠く
旅立っていきました。

わたしは また「いってらっしゃい」を言えないままで。


あのとき、
「いつ帰るかわからない」と 言った彼は
実は、旅の資金がなくなったとかで
すぐに帰ってきたんだけど(笑)

今回ばかりは
すこし 遠すぎて
また会えるまでには ちょっと時間がかかりそう。


Merry Christmas ♡
出逢ってくれてありがとう。



壮大な旅で
もっと大きく もっと逞しくなった
あなたに 会えるのを 楽しみにしてます。










happy 10 years

末娘アイスが
年中さんだった頃にくれたおてがみ。

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文字を覚えたばかりで

「つ」は「く」に、

「ね」は「れ」になってるし、

 

とても読みにくいですが、

→ → → → → → → →
← ← ← ← ← ← ← ←
→ → → →

という順に読みます。

 

 

子どもたちと一緒に
新しい生き方を選ぼうとしていた頃で

 

長男・次男とは
いろいろと話をしましたが、
まだ小さかった彼女には
ほとんど何も伝えていなかった…

 

と いうことを
この手紙を受け取って気づいた わたし。

 

言葉は とても幼いのに
深く深く 染みていく …


伝えるチカラは、
ボキャブラリーじゃないよね、
エネルギーなんだね と そう思わせる手紙。



今日、
末娘アイスが 10歳になりました♡

 

 

どんなことも
認めて 受け入れるようになるには
育て方ではなくて、
生き方 なんだろうな …と

 

あれから 数年経った 今も
彼女の言葉のやさしさが
私に 教えてくれます。

 

 

わたしの人生のなかで
5本の指にはいるだろう

 

特別な今日に。

 

藍ちゃん、ありがとう。

おめでとう、おめでとう、おめでとう。

 

この手紙は、
また大事にしまいます。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつも かわいいと いってくれてありがとう♡

もっと かわいくなるね

ママもかわいいよ♡

いつまでも ママのちかくにいるね

ママ、あいは なまえがかわっても やじゃないよ

あいより♡

ママへ♡

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

届く言葉。届けるエール。

こころを動かすのは
言葉 だと思っています。

 

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くじけそうな人に がんばれ   とか

夢をあゆむ人に あきらめないで    とか

 

 

そんな画一的なものではなくて
もっと多様な言葉。

 

 

それは、

がんばれ や あきらめないで  が
単純でありふれている…ということではなくて

   そういう意味では、どこでも使える〝多様な〟言葉だけど…

 

もうすこし
パーソナルに言葉を 扱えるといいなぁ
と、思います。

 

 

たとえば、

 

わたしが代表を務める
学習支援塾エールには、
たくさんの子どもたちがいます。

 

3年生は、
いよいよ受験シーズンに突入して
まさに「今でしょ!」な時期なのです。

 

 

そこで、みんなに

 

がんばって 

あきらめないで

 

と同じ言葉をかけて

果たしてこころは動くでしょうか。

 

 

ずっと、
子どもたちに寄り添ってきた私たちは、
一人ひとりの「やる気ワード」を知っています。

 

Rくんは「みんなのために」

Aくんは「楽しくラクに」

Fくんは「自由に」です。

 

これらは、
目標達成プログラムの授業での
たくさんのワークを通じて知り得た
特別な情報。

 

 

だから、

 

 

がんばって

あきらめないで

 

を、彼らのこころに届くように変換してみる。

 

 

Rくんには、

「今、その勉強をがんばれば、
 エールの1〜2年生の勉強をサポートできるようになるよ」

 

Aくんには、

「今、あきらめずにがんばれば、
 入試当日は自信がついてラクになれるよ」

 

 

etc etc …

 

 

がんばって  という

同じ言葉でも、

 

がんばる、

その先にいる

彼らの姿は違います。

 

 

Rくんは、みんなのために。

Aくんは、気持ちをラクにするために。

 

 

それを知らずして

 

がんばって

あきらめないで

 

と言っても、

 

その言葉には
こころを動かすだけの
エネルギーが、ない。

 

 

言葉に熱を込める。

それは、相手の体温を感じることでもあるの。


子どもだって…

先月27日。
長崎県で個人指導塾を経営するY先生が
「学習支援塾エール」に見学に来られました。

原田メソッド認定パートナーを受講されたY先生は、
小中学生が原田メソッドをベースに
自分たちで学ぶ先進的な取り組みをしている当塾を
ぜひ見てみたいとおっしゃり、
名古屋出張の合間に足を運んでくださったのです。



その日はちょうど「チーム学習会」。

小学4年生から中学3年生までが
同じ教室で、自分の課題に取り組み、
わからないところは互いに助け合って解決していきます。

チームで学び合う子どもたちを見て、
Y先生が驚いていたのは、自分で学習計画を立てる様子でした。

 

「チーム学習会」では、
今日何をするのかを自分で決めてシートに記入し、
先生にチェックしてもらいます。

学習内容や時間だけでなく、
休憩のタイミングも自分で決めます。

それを知ったY先生は大変驚き、

「休憩時間30分とか書く子はいないんですか?」と私に尋ねました。

 

冗談まじりだったと思いますが、
もちろんエールにそんな子はいません。

 

 

 

昨日の学習前MTGで、
Y先生からそのように言われたことを塾生に言うと、
みんなも「そんなことするはずないじゃん」と苦笑いしていました。


だよね、わざわざ勉強しに来ているのに、
30分も休憩したらもったいないよね〜と、笑いながら
私は続けました。


Y先生は決してエールのみんなを見下げていた訳ではないんだよ。
しかし、この言葉は、
多くの大人が「子どもは言わないとやらない」「怒らないと動かない」「教えないと気付かない」と思っている証拠だよ…って。

 


私は、少しだけ反省していました。

子どもたちをデキない子にしているのは、
大人が、子どもにはまだデキないと思っているからなんじゃないか…と。

私がその想いを言葉にすると、
笑っていた塾生の表情が変わりました。


「自由だから自分で考える」
「自分で決めるからやり遂げる」という

子ども本来のパワーを全開にして、
大人が持つ子どものイメージを変えて欲しい。

エールをそんな場にしよう。


最後にそう伝えて、
学習前MTGを終了しました。

 

______________________________ 


Y先生、ご見学ありがとうございました。

すべてを記せないほど、先生からはたくさんのご感想をいただき、
私たちにとって貴重な気付きとなりました。
ご縁をいただきました原田先生、北先生にもお礼申し上げます。

ひとつでもできたら…

「目標を叶えるために、毎日、何をやるのか」

それが、学習支援塾エールで言う「ルーティン行動」です。

 

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子どもたちは
長期目的目標設定シートで、自分の目標を描いたあと、
自分で「ルーティン行動」を決めます。

9月に入塾した小学4年生で野球少年のMくんが描いた目標は

「11月30日までに5試合に出場して、1日中ゲームしてもいい日を1日つくる」です。

さて、その目標を叶えるために
毎日、何をしたらいいのかな…。

私が「先輩に聞いてごらん」と言うと、
その声が聞こえた中学2年生のSくんが、
声をかけてくれました。

Sくんは小学時代に野球のクラブチームでキャプテンを務め、
現在は、中学校の野球部に所属。
毎晩、マンション前で素振りをしているのを
私も何度か見かけたことがあります。

彼は、Mくんに
「家の中で、シャドウピッチングをするといいよ」
「時間がなければ、素振りかピッチング練習かどちらかやればOK」
「ストレッチも忘れないで」など、

自分がやってみて、効果的だった練習法を教えてくれました。

Mくんは、先輩のアドバイスに一つひとつ頷いて、
ルーティン表に記入していきます。

そんな姿を見ながら、
Sくんは少し声を強くして言いました。

「あと一つ。これだけは絶対にやってほしいことがある」

Mくんは、手を止めて
期待いっぱいの表情で、Sくんを見上げました。
私も「すごい練習法があるのでは…」と彼を見ました。

 

すると、彼が言ったのは、こんな言葉でした。

 


「ルーティンができたら、自分を褒めてあげて」

 

練習法が聞けると思っていたMくんも、私も、少し戸惑いましたが、
これは絶対に大切なんだ。と、Sくんは続けました。


僕は小学生の頃から野球をやっていて、
毎日練習することが大事だと思っていたけど、全然続かなかった。
少しだけ続けて、途中で辞めちゃってた…。
でも中学生になって、素振りをがんばって続けてみたら結果が出たんだ。
試合でヒットが打てたんだよ!
すごく嬉しくて「やればできるんだ」って、自分を褒めてあげたら、
毎日の練習を休まなくなった。続くようになったの。

僕は、やっとわかったの。


小学生の頃、良いと思うことも続けられなかったのは
自分を褒めてなかったからだ…って。

だから、ひとつでもできたら自分を褒めてあげてね!


Mくんは、「これが小学生の頃にわかっていたら、すごい上手になってたのになぁ」というSくんの独り言のようなアドバイスに背中を押されるように、「練習ができたら、自分をほめる」と、記入していました。


育つということはこういうことなのか。

私は、再び学習に戻っていくSくんを見ながら、そう思いました。



小学生のときに気付いていれば…なんて言っていたけど、
中学生で気付けたキミはかなりすごいよ!!って、
彼が許してくれるなら、髪の毛くちゃくちゃにするくらいに
ギュギュ!ムギュムギュ!ってハグしまくるんだけどなぁ。。。

思春期男子なので、そこは控えめに・・・。

 

何を × どんな気持ちで

野球のクラブチームで
レギュラーをめざす次男

 

先々週の公式戦で後半出場し、
足の速さをいかした超ファインプレーで
「よく獲った!」と誰もが声をあげた嬉しい試合になりました。

 

その絶好調ぶりが認められ、翌週の試合。
同点で迎えた最終回の先頭バッターに
次男の名前が呼ばれました。

代打です。

「流れ、持ってこい!」と
大騒ぎするベンチの声に
背中を押されるようにボックスに入った次男

低めのボール球はよく見ましたが、
2つのファールのあと、
高めの球を見逃してしまいました…。

あ〜〜〜〜、と、
残念な声が大きく漏れるベンチ。

その中に戻った次男
キャップのつばを深く傾けて、
3者凡退で試合が終わるまで
ずっとずっと顔を隠していました。

たぶん、
悔しくて悔しくて、
こぼれた涙を隠していたんでしょう。


それから3〜4日経って、次男があの日を話し出しました。


打てると思っていたこと。
高めはボール判定ではなかったかということ。
悔しくて続くバッターは見られなかったこと。


ひとしきり聞いたあと、
私はこう言いました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パフォーマンスは
「何を」「どんな気持ちでやるか」だよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


このパフォーマンス理論は
私が経営する『学習支援塾エール』で
何度も学んでいますので、
次男にとって初めて聞く言葉ではありません。

 

でも、頭でわかっているだけでは、
成果にはつながらないんです。
自分の毎日に落とし込まないと…。

 

だから、私は伝えました。

 

「何を」は技術だから、
代打に呼ばれた時点で、もう整っている。
技術がなければ、あんな大事な場面で呼ばれたりしない。
だから、あとは「どんな気持ちで」だけだよ。

想像して。

一番イケてる自分の、その時の「気持ち」を。


素振りをするときも、
勉強するときも、
たとえ、うまくいっていないときでも
想像するくらいなら、できるよね。

あの打席に対して、
ごまかし笑いだった次男の笑顔が変わった気がしました…(*^_^*)。


技術や能力だけじゃない。
もうひとつの何か。

目には見えないけど、
そこに成長のヒントがあると
みんなに知ってもらいたいです。

 

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※写真は、悔しかった試合の夜。
洗った帽子を干しながら
次男の涙を隠してくれてありがとね」って、思いながら、撮ったもの。



おかえりおにぎり

クラスで一番、小さいけれど、

クラスで一番、足が速い末娘アイス。

がんばっている陸上で
県大会出場が決まりました。

50m走と幅跳びの2種目で
予選通過記録を突破しての県大会出場ですが、
記録的にはギリギリ突破。。。

県大会には1種目しかエントリーできませんので、
入賞へのわずかな望みを託して「幅跳び」で行くことにしました。

ところが、
いくらクラスで1番速くても、
からだの小ささは大きなハンデです。

もともと食が細いこともあったので、
毎日、帰宅したら小さなおにぎりを食べることになりました。

名付けて、

「おかえりおにぎり」。

 

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テーブルにお手紙付きで置いておきます。


働く母である私は
彼女の帰りを家で待つことはほとんどありません。

彼女の「大きくなりたい」に応えたおにぎりですが、
私としては「今日も元気に帰ってきてくれてありがとう」という気持ちのおにぎり。

 

こうして何気ない日常に
名前を付けてあげると、
その行為がとても身近になります。

ちなみに、
学習支援塾エールの指導者・井坂先生(元陸上部指導者)から
教えてもらった幅跳びのステップ練習法は

『1・2・3ドリル』という名前に。

カンタンに楽しくできそうで、
続けたらうまくなりそうな気がするでしょ(笑)。